【佐野流】「黒字なのに倒産する理由です」佐野清勝語録
- 2021/5/6
- 佐野清勝語録
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企業が利益を出さなければならないのは、当然のことです。
従業員への給与支払いや待遇改善、事業への投資、株主への還元、さらに納税などは、すべて利益が出ているからこそできるのです。
その原資となる利益をしっかり会社にのこすことは、経営者の責務です。
では、利益が出ていれば安心かというと、そんなことはありません。
利益が黒字でも企業は倒産してしまうことがあるからです。
企業経営では売上や利益は製品やサービスが売れた時点で計上しますが、実際のお金=キャッシュはその時点で入ってくるとは限りません。
「実際にお金が振り込まれるのは、商品・サービス提供の数か月後」といったことはビジネスではよくあります。
つまり、代金の振込みがまだ先なのに、仕入などでかかった経費を先に支払わなければいけないような場合には、「会計上は利益が出ていても資金的にはマイナス」ということが大いに起こりえるわけです。
過大投資などで、借入金の返済に追われる場合も同じです。
そのせいで銀行などから借りたお金を期日までに返せなければ、企業は倒産です。
いわゆる【黒字倒産】です。
どんなに会計上は利益が出ていても、お金が無くなると会社はつぶれるのです。
だからこそ、経営者は、利益だけでなくキャッシュもしっかりとチェックしておかなければならないのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。