【佐野流】「相手を認めることです」佐野清勝語録
- 2021/8/30
- 佐野清勝語録
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病院の待合室で、前の患者さんと医者の会話を冷静に聞いて見ると、たいていの医者は多くを語らず「そうですね」「そういうことも考えられますね」と患者に同調していることが多いことに気づきます。
私のかかりつけの先生も「そうね」とか「だと思いますよ」というように、私の言うことにうなずくようにして話します。
診察時間は極めて短時間なのですが、この先生の診察を受けた後は、気持ちが安らぎ持病が良くなった気がするから不思議です。
医者は治療面接の手法として、心理学の「容認」と呼ばれる対人関係の持ち方を使って、自分のことをよく理解して診療してくれているという安心感を持たせているといいます。
その上で、医者からこうしなさいと言われると、患者は言うことを聞かざるをえなくなるようです。
このように、相手の話をよく聞いて同調的な態度をとり、その上で言うべきことを言うと部下の受け取り方も大きく変わります。
部下は上司に対して潜在的に二つのことを期待しています。
それは、褒められることと、認められることです。
部下は褒められることで自分が認められていることを自覚するのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。