【佐野流】「危機感の共有は、責任の押しつけにすぎません」佐野清勝語録
- 2020/8/17
- 佐野清勝語録
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「給与を減らして社員に危機感を持たせる」
たまにこう話す経営者がいます。
私はこういう経営者がもっとも失敗する経営者だと思っています。
「業界全体が危機的状況だ。いまふんばらないとうちの会社は危ないぞ」と言っている経営者、幹部社員がいます。
「一人ひとりが危機感を持って、意識を変えなければ、うちのお店はそのうちつぶされるぞ」
いずれも社員や部下を叱咤し、危機感をあおることで奮起させようという狙いです。
しかし危機感を共有しようと檄(げき)を飛ばす社長や上司を見て、社員や部下はこう思っています。
「こんな危機的な状況になっているのは、あなたのせいでしょう・・・」
会社における経営者や幹部社員の役割は、組織を正しい方向に向かわせることです。
だからこそ経営者や幹部社員には、一般社員とは違う裁量と権限が与えられているのです。
経営者や幹部社員が一般社員と共有すべきは、夢、理念、現場であり、危機感をあおることではありません。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。